所属:Class of 2008
留学時の年齢:35歳
留学タイプ:私費
前職:品質エンジニア
MBA前の海外経験年数:3年

Q1: バックグランドを教えてください。

97年に熊本大学工学部を卒業しました。また在学中にイギリスのダラム大学工学部に1年間留学しました。その後(株)ブリヂストンに入社し、ブリヂストンでは品質エンジニアとして、製造/設計の品質管理、OEMビジネス(BMW/ポルシェ/メルセデス)、海外駐在を含め9年間勤務しました。9年間のキャリアの当初は技術エンジニアとしての軸足に重きを置いていたのですが、日本の自動車業界の海外進出に伴い海外関連の仕事が多く、自動車メーカーとの折衝、政府機関との調整などの業務を担当していまいた。特に、2年間のアメリカ子会社Bridgestone/Firestone, incの駐在期間はFord Motor社のエクスプローラーに装着したタイヤでの横転事故に関して650万本のリコール処理、政府機関との調整を担当しました。また、当時このリコール問題で赤字に転落していたこの子会社の再建にも品質関連分野で参画しました。その後、BMWやポルシェ社とのOEMビジネスを担当しておりましたが、2006年にブリヂストンを退社してBYU MBAプログラムに私費留学し、現在に至っています。2008年4月の卒業後は日本のGE Commercial Financeに就職が決まりました。

Q2: 何故MBAを目指したのですか?

前職での職場内でのポジションが上がっていくにつれ、技術サイドの知識や経験だけではビジネス全体を俯瞰する能力に限界を感じていました。MBAプログラムに参加することにより、1つの会社内だけではなく、他業種や他社のビジネスマン/ウーマンと他流試合をして、自分の力を試したかったこと、財務/会計、マーケティング、ストラテジー、リーダシップなどビジネスを進めていく上で必要な知識や理論を包括的に学びたかったことがMBAを目指した理由です。

Q3: 何故、BYUを選んだのですか?

当初は日本国内のビジネススクールも考えていたのですが、やはり英語で学びたかったこと、日本人だけでなく、アメリカ人やその他のさまざまな国籍の人たちと切磋琢磨して学びたかったこと、やはりビジネススクールといえばアメリカだろうという思い込み(!?)があったのでアメリカのビジネススクールしか考えていませんでした。ではなぜ、BYUかと言うと、学費や生活費が他のビジネススクールに比べて格段に安かったこと、リージョナルビジネススクールでは全米No1であること、全体の学生数が他校と比べて少なく少数精鋭で個人個人にきめ細やかな指導がなされること、20%がアメリカ外の留学生であること、治安が良いこと、家内の出身大学であったことetc….挙げればキリがありません。

Q4: 受験はどのように準備されましたか?

恥ずかしながら1999年ぐらいに初めてMBAの存在を知りました。それからなんとなくいつかはMBAに行きたいなと漠然に考えていましたが、2001-2003のアメリカ駐在を経験して、やはり将来世界を又にかけてビジネスをしていくにはMBAの知識+英語力が必要だと強迫観念に駆られて、本気でMBAの準備を始めたのは2004年3月からです。

まず、東京に住んでいたので、週末は渋谷のプリンストンレビュー(当時)にMBA留学コースというTOEFL、GMAT、エッセイ、面接のパッケージになっているものに申し込み勉強していました。2004年の3月から8月まではTOEFLに集中し、大学指定の足きりスコアである240(CBT)を超えた(というかちょうど240点)ので、とりあえずOKとし9月からはGMATの勉強に集中しました。しかしながらGMAT着手が遅すぎて本テストを受けるも撃沈の連続でした。勉強時間の確保は、忙しい会社だったこと、また会社には内緒で受験勉強していたことにより非常に勉強時間を確保することが難しかったです。ただ、たまたま会社に大きな図書館があったので、月曜日から金曜日までは始業時間前の朝7:00-9:30までの2時間半、終業後の21:30から0:00までの2時間半、合計4-5時間勉強していました。週末は土曜日は9:00-15:00まで予備校に通い、それから近くの図書館にもどり16:00-22:00まで勉強していました。

BYUの願書締め切りが翌年の1月15日なのでGMATの点数が伸び悩むも11月からエッセイの作成、大学の成績証明書手配、推薦状を会社の上司にお願いしたりしました。エッセイは妻から客観的なフィードバックを貰いながら自分なりに完成度を高めてプリンストンのコンサルタントに見て貰いました。ゼロからコンサルタントとワークするととてつもなくお金が掛かるので、必要最低限だけ添削してもらうようにしました。プリンストンの印象としては、MBA受験全般の概要、進めかたを学ぶには良かったと思います。とくに、Mathなど、個人勉強では何をどこまで範囲勉強すればいいのか分からなかったと思います。それをこれはここまで勉強して、このパターンを覚えてくださいと教えてくれるので効率的だったこと、またついついだらだらとなりがちな受験勉強の良いペースメーカーになったことが良かったです。金額的には3月から12月までで国からの給付金も活用して120万くらいは掛かったと思います。忙しい中で効率的に勉強するためには必要だったかなと思います。時間をお金で買ったという意味で仕方なかったかなと。

必要な願書の書類はすべて準備したものの、結局GMATの点数が目標点に達成せず。せめて、熱意だけでも示そうと思い2005年の正月休みを利用して単身で渡米しBYUに乗り込みadmission教授(Dr.Sawaya)に面接をしてもらった。それから待つこと2ヶ月、やはりGMATの点数が足りないということであえなく不合格の通知がきました。やはりという気持ちはあり、合格するはずのないGMATの点数だったので結果に驚くことはなかったものの、今まで投資してきた時間とお金、それに何よりも妻をはじめ家族に対してかなりの犠牲を払ってもらっていたのにこのような結果になってしまったという申し訳ない気持ちで一杯でした。ただ、不合格レターに追記があり「GMATの点数だけが今回の不合格の理由であり、TOEFL、職務経験、エッセイなどは合格レベルです。もしもう一度挑戦する気持ちがあれば、GMAT以外の願書書類は1年間保留しておくので、GMATの点数さえ出れば来年入学を許可するので、GMATのスコアを連絡してください。」との旨が書かれてあった。

一度は諦め、3ヶ月ぐらいは普通の生活に戻っていたものの、やはり自分の心の中で諦めきっていない自分がおり、もう一度だけ挑戦する気持ちになった。妻もその旨を理解してくれてまた家族を犠牲にする生活を快諾してくれた。

2005年はGMATということもあり、5月まではGMAT単語を覚えるぐらいで2時間/日ぐらいしか時間を割きませんでした。その代わり、家族との時間を大切にして、6月からは本格的に昨年と同じように勉強しました。ただ、プリンストンではなく、浅草にある前職がイフ外語学院の名物講師だった吉井先生のY.E.S.に週末だけ通いました。Mathはもともと理系だったこともあり問題なく、Y.E.S.ではverbalのみを勉強して晴れて11月には目標点(決してそんなに高いスコアではないので秘密)を出したということでスコアをBYUに連絡した。そしたら、BYUのリクルーターから突然、”Good score!!”というメールがきました。彼はずっと私のことをモニターしてくれていたみたいです。一応、確実性を増すためにその後もGMAT本テストを受け続けましたが11月のスコアを超えることはなかったです。そして翌年の1月15日の願書締め切り前に再度入学希望の意思表示をして待つこと2ヶ月、3月の中旬に合格通知のメールが来ました。メールを見た瞬間は嬉しさよりも今後本当に今の生活を捨ててMBAにチャレンジするのかという現実の前に怖気づいて思わず“げっ、受かっちゃった…やば…”というコメントが口から出てきました。

それからは、本当にMBAホルダーというものが市場価値があるのかを確かめたくて他校のMBAオープンハウス、ヘッドハンター、巷のMBAホルダーにコンタクトして市場価値を確かめました。結構この活動がMBAの価値を憧れから現実味に変えてくれたので良かったです。決してMBAホルダーというのは赤い絨毯が敷かれているというわけでないという厳しい現実がわかって、最終的に心してMBAを決断できたのでよかったです。 ”

Q5: どのような人がBYU MBAプログラムに合っていると思いますか?

協調性があり、リーダーシップがある人が合うと思います。BYUのMBAは学生同士の競争というのは殆ど皆無で、お互い助け合い、励ましながらお互い学びあう雰囲気です。また、高い倫理観を持っていることが重要です。教授、クラスメートをはじめ、キャンパスの雰囲気全体がそのような雰囲気なので、倫理観をもって行動しないと周りから浮いてしまうかもしれません。

Q6: これからBYU MBAプログラムを目指す人にアドバイスをお願いします。

本当にBYUのMBAはお勧めです。金額的に投資金額が少ないというのが注目されがちですが、授業の内容、教授陣のレベル、就職先などどれをとっても他のビジネススクールには遜色ないと思います。また、人生についてもよく考えさせられ、何が本当の成功や幸せであるのか再発見できると思います。

この30歳前後でもう一度自分の人生を振り返り、今後の人生をどのように決めていくのか、この自然豊かなBYUのキャンパスでビジネスを学びながら人生を考えるのも貴重な経験になるのではないでしょうか?しっかり何故自分にはMBAが必要なのかを熟考し、もしその答えがYesなら是非全力でBYU MBAを目指してください。多くの犠牲や将来の不安はあるとは思いますが、それに見合うだけの価値はきっとあると思います。がんばってください。